「エンジンが掛からない…車のバッテリーが上がった…!」
せっかくのドライブや遠出で、これからって時に遭遇したら非常に困りますよね。
私が整備士をしていた時から変わらないのですが、JAFのロードサービス出動理由の4割以上を占めるのが、なんとバッテリー上がりでした。
車のバッテリー上がりは、寒い時期によく発生すると思っていたのですが、意外と1年を通していつでも起こり得るトラブルなんです。
整備士として働くまでは私も知りませんでした。
今回の記事では、車のバッテリー上がりを防ぐためのコツやバッテリーが上がってしまった時のおすすめの対処法を、元整備士である私の体験談も交えながら分かりやすくお伝えしていきます。
車のバッテリー上がりを防ぐためのコツ!
定期的に車を運転する!放置に注意!
車のバッテリー上がりとは、バッテリーに充電された電気が空っぽになり、エンジンが掛けられなくなる現象です。
スマホの充電がなくなると、電源が入らなくなって使えなくなるのと同じです。
整備士として働いてきた経験からすると、バッテリー上がりの原因の多くは、長期間車を「放置」してしまうことです。
バッテリーに蓄えられた電力は、何もしなくても自然に消費していきますので、例えばヘッドライトやルームランプを消し忘れたままにしたり、長期間運転しないでおくと、バッテリー上がりが発生してしまいます。
特に最近の車は低燃費を目的に、「車を実際に走らせないと発電機が稼働しない=バッテリーを充電しない」制御になっています。
そのため、一昔前のように「バッテリーが弱っているみたいだからエンジン掛けて放っておけば充電される…」ということが通用しなくなっています。
これは私自身が、最近の車の特性を考えたうえで個人的に意識して行っていることなのですが、最低でも1週間に1回は車を動かす意識を持つと良いでしょう♪
私は、冬場マイナス20℃にもなる極寒地域に住んでいますが、5年目を迎えたバッテリーも今のところ順調です。
平日は仕事のためマイカーはほとんど使用しませんが、週末は家族と買い物やドライブで運転することでバッテリーのコンディションを保っています。
ちなみに、バッテリーも人間と同様で、寒い環境の中だと最大限のパワーを発揮できません。
さらにここに「放置」が加わると、バッテリー上がりに拍車が掛かってしまうのですが、週1回車を運転するだけでも、かなり違います!
車にとって「放置」という行為は、基本的に良いことが無いと思いますので、ヘッドライトやルームランプの切り忘れに注意しながら、定期的に車を運転しておくと、バッテリー上がりを防ぐことができますよ♪
寒い地域にお住まいの方はバッテリーが上がりやすいので、特に定期的に運転しておくことをおすすめします!
バッテリーの交換時期を定期的に確認する
車のバッテリーの交換推奨時期は3年と言われていますが、車の使われ方は千差万別なので、3年以上持つ場合もあれば、3年経たずして寿命を迎える場合があります。
ちなみに、私の車のバッテリーは新車で購入してから間もなく5年目を迎えようとしていますが、まだ大丈夫。
それは法定点検の際にバッテリーを点検・充電してもらうことで、自分でもしっかり確認・把握ができているからだと思います。
車検や法定点検にはバッテリーの点検項目がありますので、現在のバッテリーの状態を確認できます。
必要に応じて、バッテリーの充電を修理工場にお願いするのもオススメです。
なお、バッテリーの充電には別途費用が掛かることもあります。
あくまでも延命措置的なやり方なので、すべての車に通用するとは言い切れませんが、やらないよりやる方が断然いいと思います!
また、交換時期がきたら、早めに交換してトラブルを未然に防ぐのが一番ですね!
バッテリーの交換は、修理工場でプロに任せましょう。
車種によってバッテリーの大きさなど違いがありますので、事前に費用の確認もしておくと良いですね。
車のバッテリーが上がってしまったら…
ロードサービス業者を呼ぶ
車についてあまり詳しくないという方は、自分でどうにかしようとするよりも、プロに任せるのが一番良いと思います。
どうにかご自身で直そうとする方もいたのですが、結局時間だけが経ってしまい、最終的にご自身で直せないことの方が多いです。
ちなみに私の体験談なのですが、私が初めてバッテリー上がりに遭遇した時は、発電機の故障によるものでした。
その時は寒い冬の夜で、親の車を借りてヘッドライトやヒーターをガンガン使用した状態でドライブしていたところ、急にエンジンがストップ(゚Д゚;)
たまたま車内に積んでいたブースターケーブルで友人やお巡りさんに助けてもらいましたが、少し走るとまた同じ現象の繰り返し…無事帰れるか不安でしたが、なんとか帰宅できました。
何らかの不具合で発電機が故障して、バッテリーが充電されなくなり、バッテリー上がりに陥ったのかなと思います。
その時は、たまたま発電機がおかしいことに気が付きましたが、一般の方だと原因を見つけるだけでもとても大変だと思います。
この出来事で、いくら整備士でも発電機が壊れてしまってはどうすることもできないという事を悟りました。
なので、自分でどうにかするのではなく、早めにJAFに連絡するか、ご自身が契約している保険会社に連絡するか、がおすすめです。
JAF会員であればバッテリー上がりなら無料で対応してもらえます。
保険会社のロードサービスでも、大半は無料で対応してもらえることが多いですよ!
ただし、翌年度以降の保険料に影響が出る場合(実質有料)もありますので、ご自身の任意保険の契約内容についてはあらかじめ確認しておくと良いと思います。
ブースターケーブルを使用する
ここからは、ある程度の車の知識がある方向けの応急処置になります。
用意するものは、救援用の車とブースターケーブルです。
ブースターケーブルが届く距離まで、2台の間隔を近づけて、救援用の車のバッテリー端子(赤と黒)にブースターケーブルを接続します。
その後、ブースターケーブルの反対側を、バッテリーが上がった車のバッテリー端子(赤と黒)に接続します。
ここまで準備が整ったら、救援用の車のエンジンを掛けます。これによりブースターケーブルを介して電気が供給されるので、上がってしまったバッテリーが少しずつ充電されていきます。
少し時間をおいてから、バッテリーが上がった車のエンジンを掛けてみてください。無事エンジンが掛かったら、応急処置完了です。
エンジンが掛かってもすぐに安心せずに、バッテリーを充電するか交換するか、すぐに検討しましょう。
ジャンプスターターを使用する
ブースターケーブルを使用する際は、ケーブルと救援用の車が必要でしたが、ジャンプスターターは救援用のバッテリーとブースターケーブルがひとつになった、とても便利な道具です。
最近では、ネット通販などでも取り扱っています。
私が整備士をしていた時に使用していたものは、見た目がまさにグラウンドに白線を引く「ライン引き」に似た、急速充電器でした。
これがまた非常に重くて、その重量…なんと32kg!!
それが今や、お弁当箱サイズになって持ち運びも便利になっているなんて…時代ってすごいですね!
まとめ
今回の記事では、車のバッテリー上がりを防ぐためのコツや、おすすめの対処法を紹介しました!
バッテリーが上がると面倒なことばかりです。
快適なカーライフを過ごすために、日頃から意識していきましょう!